リューズを巻くことで動力を得る

腕時計のサイドに装着されているリューズを巻くことで動力を得るのが機械式腕時計です。リューズを巻くことにより「香箱車」と言われる1番目のゼンマイが巻かれ、機械式腕時計が動作を開始します。そして分針が取り付けられている「2番車」に動力が伝わり、「4番車」と呼ばれる秒針に作用するゼンマイへと動力が移行。「3番車」はゼンマイ全体の仲介役で、各ゼンマイの中でも最も重要な部分と言われています。

4番車のゼンマイまで動力が伝わると、最後に「ガンギ車」と言われる歯車に到達します。ガンギ車は原動力部である「脱進機」と連動し、規則的な往復運動をつくりだす部位です。時計の動作を一定に調整する役目があるため、ガンギ車の精度は時計に大きな影響を与えます。

ゼンマイのほどける力で動く

機械式時計は、リューズを巻き上げた後、ゼンマイが自らほどけようとする力で動作します。いわゆる「ゼンマイ式おもちゃ」の理論を応用したのが機械式腕時計で、そのためリューズを巻き上げないと時計が動作することはありません。ちなみに、ゼンマイによって動作する機械式腕時計の発祥は1500年頃と言われています。

しかし、ゼンマイのほどけようとする力は大変強く、そのまま針に伝わってしまうと正確な時間を刻めません。そこで、一定速度で歯車を回転させるために、ゼンマイがほどけた後アンクルやテンプ、ヒゲゼンマイと呼ばれる部位で構成される「脱進機」と言う部位を通します。別名「時計の心臓部」と呼ばれる脱進機は、動力伝達部位の最後であるガンギ車からの力を振子などに伝達する役割があります。